2022年12月、三井住友銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「シティグループ社債/ダブル・アクセス戦略ファンド2022-12」の概要
三井住友銀行の12月ランキング1位は、「シティグループ社債/ダブル・アクセス戦略ファンド2022-12」だった。同ファンドは、シティグループが発行する円建て債券(シティグループ社債)に投資し、設定日から約5年後の満期償還時の元本確保を目指す。当初設定額は1,205億円で、2022年に設定した国内公募投信で最大。SMBC日興証券と三井住友銀行の2社で販売した。
■シティグループ社債/ダブル・アクセス戦略ファンド2022-12
基準価額 9973円
信託報酬 0.44%(年率・税込)
純資産残高 1205.51億円
※1月11日時点
全体を見て:外国株式型ファンドが人気
三井住友銀行では、外国株式型ファンドの人気が高かった。ランキング3位の「インベスコ 世界厳選株式オープン(毎月決算型)」は、株式投資の王道である「成長+配当+割安」を追求して世界のベスト銘柄を選ぶアクティブファンド。毎月決算型で20年超の実績を持つ唯一の世界株式ファンドである。11月は+3.92%のプラスリターンとなり、1年騰落率も+10.94%となっている。12月末の基準価額は8,255円と11月末の8,600円に比べて約4.1%の下落となったが、今後も同ファンドの人気が継続するかどうかに注目している。
■インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)
基準価額 8600円
信託報酬 1.903%(年率・税込)
純資産残高 2459.96億円
<騰落率>
1カ月 3.92%
3カ月 4.27%
6カ月 4.90%
1年 10.94%
※11月末時点
ここに注目:「日系企業海外債券オープン(為替ヘッジあり)」が8位にランクイン
「日系企業海外債券オープン(為替ヘッジあり)」が8位にランクインしている。同ファンドは、日系企業が海外で発行する外貨建て債券に投資することにより、安定的な収益の確保と信託財産の成長を目指して運用を行う。11月は2.2%のプラスリターンとなったものの、1年騰落率は-15.5%となっている。同ファンドは米ドル建て債券に投資するので、米国の金利上昇が逆風となったからだ。ただ、インフレのピークアウトが意識され、米国の金利は低下傾向にある。今後は、社債スプレッド(国債に対する上乗せ金利)の縮小が続くかどうかに注目している。
■日系企業海外債券オープン(為替ヘッジあり)
基準価額 8974円
信託報酬 1.0285%(年率・税込)
純資産残高 57.55億円
<騰落率>
1カ月 2.2%
3カ月 -5.1%
6カ月 -6.9%
1年 -15.5%
※11月末時点