12月の資金流入額1位は「あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2022-10」(106.29億円)
複合資産型ファンドの12月の資金流入額1位は、「あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2022-10」だった。同ファンドは、日本を含む世界の株式および債券に分散投資するバランスファンドである。そして、株式の組入比率を計画的に段階的に引き上げ、買付時期の分散を図り、基準価額が1万1500円以上となった場合は株式の組入比率を引き下げて、安定的な債券運用に切り替える。ただ、同ファンドは限定追加型ファンドなので、購入申込期間は2022年12月29日で終了している点に注意が必要だ。
■あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2022-10
基準価額 9913円
信託報酬 1.335%程度(年率・税込)
純資産残高 225.9億円
<騰落率>
1カ月 -0.9%
※12月末時点
12月のリターン1位は「野村カルミニャック・ファンドAコース」(1.45%)
複合資産型ファンドの12月のリターン1位は、「野村カルミニャック・ファンドA コース」だった。同ファンドは、新興国を含む世界各国の株式、債券に投資し、ユーロ売り・円買いの為替取引を行う。12月は1.4%のプラスリターンとなった。為替市場では円高傾向が続いているので、同ファンドのような為替ヘッジありのファンドが、1月以降もランキング上位に入るかどうかに注目している。
■野村カルミニャック・ファンドA コース
基準価額 1万597円
信託報酬 1.99%(年率・税込)
純資産残高 77.5億円
<騰落率>
1カ月 1.4%
3カ月 3.0%
6カ月 2.5%
1年 -10.3%
※12月末時点
12月の純資産残高1位は「投資のソムリエ」(5228.51億円)
複合資産型ファンドの12月の純資産残高1位は、「投資のソムリエ」だった。同ファンドは、国内・先進国・新興国の債券と株式、および国内・先進国のREIT(不動産投資信託)の合計8資産に分散投資し、大きく負けない運用を目指す。ただ、複合資産型ファンドの純資産残高1位ではあるものの、12月末時点における1年騰落率は-13.14%となっている。パフォーマンス悪化から同ファンドからは資金流出が続いており、12月も63.49億円の資金が流出した。これは、国内公募株式投資信託(ETF除く)の中で5番目の大きさである。パフォーマンスの改善がなければ、2023年も資金流出が続く可能性は高いだろう。
■投資のソムリエ
基準価額 1万527円
信託報酬 1.54%(年率・税込)
純資産残高 5228.51億円
<騰落率>
1カ月 -2.15%
3カ月 -1.48%
6カ月 -3.15%
1年 -13.14%
※12月末時点