1月の資金流入額1位は「(早期償還条項付)リオープン・ジャパン2301」(1048.07億円)

2023年1月の資金流入額1位は、「(早期償還条項付)リオープン・ジャパン2301」だった。同ファンドは、外需関連企業や訪日外国人による国内での消費(インバウンド消費)に関連する企業の株式に投資するアクティブファンドである。そして、基準価額が1万2000円以上となり安定運用に切り替えた場合は繰上償還する。同ファンドの当初設定額は1047億円で、国内株式を対象とするファンドでは約8年ぶりの大型設定となった。

■(早期償還条項付)リオープン・ジャパン2301
基準価額 1万44円
信託報酬 1.144%(年率・税込)
純資産残高 1052.03億円

※2月13日時点

1月の資金流出額1位は「楽天日本株4.3倍ブル」(-197.34億円)

2023年1月の資金流出額1位は、「楽天日本株4.3倍ブル」だった。同ファンドは、株価指数を対象とした先物取引を積極的に活用することで、日々の基準価格の値動きが国内株式市場の値動きに対して概ね4.3倍程度となることを目指して運用を行うブル型ファンドである。1月は+19.7%のプラスリターンとなったものの、同ファンドを短期で取引している投資家も多いので、利益確定売りが優勢になったと考えられる。値動きが大きいハイリスク・ハイリターンのファンドなので、短期での取引に徹したほうがいいだろう。

■楽天日本株4.3倍ブル
基準価額 9808円
信託報酬 1.243%(年率・税込)
純資産残高 474.40億円

<騰落率>
1カ月  19.7%
3カ月   -7.5%
6カ月  -14.0%
1年     -14.7%

※1月末時点

1月の純資産残高1位は「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」(1兆7125億円)

2023年1月の純資産残高1位は、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。同ファンドは、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど米国の成長株に投資するアクティブファンドである。ただ、基準価額の下落により12月から分配金がでなくなっており、1月は約124億円の資金流出となった。2月になって「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に純資産残高が抜かれており、2月末時点でも順位が入れ替わっている可能性は高いだろう。

■アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型
基準価額 9649円
信託報酬 1.727%(年率・税込)
純資産残高 1兆7125億円

<騰落率>
1カ月   3.5%
3カ月  -8.2%
6カ月  -7.6%
1年     -3.8%

※1月末時点

執筆/山下 耕太郎(金融ライター/証券外務員1種)
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。
ツイッター@yanta2011