1月の資金流入額1位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(632.27億円)
外国株式型ファンドの1月資金流入額1位は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。1月は+2.7%のプラスリターンとなった。同ファンドは、主にネット証券経由でつみたてNISAなどを利用した買いが続いており、毎月、高水準の資金流入が続いている。2月以降も、資金流入が続く可能性は高いだろう。
■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 1万8524円
信託報酬 0.0968%(年率・税込)
純資産残高 1兆7058.08億円
<騰落率>
1カ月 2.7%
3カ月 -9.0%
6カ月 -3.7%
1年 3.9%
※1月末時点
1月のリターン1位は「テーマレバレッジEV2倍」(31.60%)
外国株式型ファンドの1月リターン1位は、「テーマレバレッジEV2倍」だった。同ファンドは日本を含む世界のEV(電気自動車)関連株式に信託財産の純資産総額の2倍相当額を投資する。1月は31.6%の高いリターンとなったものの、12月は-16.2%となっており、ハイリスク・ハイリターンのファンドである。テーマ株に集中投資している上にレバレッジをかけているので、積極的にリスクを取れる投資家以外は購入しないほうがいいだろう。
■テーマレバレッジEV2倍
基準価額 6658円
信託報酬 1.4055%(年率・税込)
純資産残高 7.27億円
<騰落率>
1カ月 -16.2%
3カ月 -18.6%
6カ月 -42.8%
1年 -62.6%
※12月末時点
1月の純資産残高1位は「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」(1兆7125.43億円)
外国株式型ファンドの1月純資産残高1位は、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。同ファンドは、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど米国の成長株に投資するアクティブファンドである。1月は3.5%のプラスリターンとなったものの、同ファンドからは約125億円の資金流出となった。2月になって「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に純資産残高で抜かれており、2月末時点でも順位が入れ替わる可能性は高いとみている。
■アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型
基準価額 9649円
信託報酬 1.727%(年率・税込)
純資産残高 1兆7125億円
<騰落率>
1カ月 3.5%
3カ月 -8.2%
6カ月 -7.6%
1年 -3.8%
※1月末時点
執筆/山下 耕太郎(金融ライター/証券外務員1種)
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。
ツイッター@yanta2011