2023年1月、横浜銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「HSBCグローバル・ターゲット利回り債券ファンド2023-02(限定追加型)」の概要
横浜銀行の1月ランキング1位は、「HSBCグローバル・ターゲット利回り債券ファンド2023-02(限定追加型)」だった。同ファンドは、日本を含む世界各国の企業等が発行する債券に投資。そして、ファンド全体の平均格付けを投資適格(BBB-)以上とすることを目指す。購入の申込は2月28日までで、信託期間は約5年の限定追加型の投資信託である。
■HSBCグローバル・ターゲット利回り債券ファンド2023-02(限定追加型)
基準価額 9999円
信託報酬 0.803%(年率・税込)
純資産残高 165.09億円
※2月24日時点
全体を見て:インデックスファンドが人気
横浜銀行では、インデックスファンドの人気が高かった。ランキング2位の「eMAXIS 日経225インデックス」は、三菱UFJ国際投信が運用するインデックスファンドである。このファンドは、日本の株式市場を代表する指数である日経平均株価(日経225)と同じ銘柄・比率で構成された「日経225マザーファンド」に投資し、その基準価格の変動に連動することを目指している。1月の騰落率は+4.7%となっており、2月以降も同ファンドが横浜銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。
■eMAXIS 日経225インデックス
基準価額 3万2325円
信託報酬 0.44%(年率・税込)
純資産残高 479.49億円
<騰落率>
1カ月 4.7%
3カ月 -0.9%
6カ月 -0.9%
1年 3.0%
※1月末時点
ここに注目:「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」が3位にランクイン
「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」が、3位にランクインしている。同ファンドは、米国の不動産投資信託(REIT)に投資するREIT型ファンドである。そして、長期的に潜在成長性の高いREITを選定し、セクターや地域配分の分散を考慮してポートフォリオを構築する。また、為替ヘッジは行わず、米ドル建てで運用を行う。1月は+6.04%と高いリターンになったが、米長期金利の上昇は同ファンドにとって逆風になるので、今後の米金利動向には注意が必要だろう。
■フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)
基準価額 3132円
信託報酬 1.54%(年率・税込)
純資産残高 6757.1億円
<騰落率>
1カ月 6.04%
3カ月 -3.68%
6カ月 -9.21%
1年 2.14%
※1月末時点
執筆/山下 耕太郎(金融ライター/証券外務員1種)
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。
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