2023年1月、七十七銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「インデックスファンド225」の概要
七十七銀行の1月ランキング1位は、三菱UFJ国際投信が運用する「インデックスファンド225」だった。同ファンドは日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。1月は+4.7%と高いリターンになった。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が上昇する局面で売りが増える傾向にある。七十七銀行ではランキング上位に入ったものの、日経平均株価が上昇すると売りが増える可能性がある点には注意が必要だ。
■インデックスファンド225
基準価額 7147円
信託報酬 0.55%(年率・税込)
純資産残高 691.35億円
<騰落率>
1カ月 4.7%
3カ月 -0.9%
6カ月 -0.9%
1年 2.8%
※1月末時点
全体を見て:外国株式型ファンドの人気が高い
七十七銀行では、1月も外国株式型ファンドの人気が高かった。ランキング2位の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」は、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど米国の成長株に投資するアクティブファンドである。1月は3.5%のプラスリターンとなったものの、基準価額の下落から分配金が出なくなっている。そして、これまで国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大の純資産残高だったが、2月に入って「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に抜かれている。2月以降も、七十七銀行で同ファンドがランキング上位に入るかどうかに注目している。
■アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型
基準価額 9649円
信託報酬 1.727%(年率・税込)
純資産残高 1兆7125億円
<騰落率>
1カ月 3.5%
3カ月 -8.2%
6カ月 -7.6%
1年 -3.8%
※1月末時点
ここに注目:「財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型」が6位にランクイン
「財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型」が、6位にランクインしている。同ファンドは、原則として債券50%、株式25%、不動産等25%に分散投資するバランスファンドである。3つの資産に分散投資することで、安定性・流動性・収益性を保ちながら資産形成できるというメリットがある。1月末時点における1年騰落率は-3.45%となっているものの、安定的なリターンが期待できるファンドとして、2月以降も七十七銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。
■財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型
基準価額 3169円
信託報酬 1.045%(年率・税込)
純資産残高 2752.31億円
<騰落率>
1カ月 1.40%
3カ月 -3.94%
6カ月 -4.15%
1年 -3.45%
※1月末時点
執筆/山下 耕太郎(金融ライター/証券外務員1種)
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。
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