2023年2月、野村證券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「野村インデックスファンド・日経225」の概要
野村證券の2月ランキング1位は、「野村インデックスファンド・日経225」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。1月は4.7%のプラスリターンとなり、2月末の基準価額も3万2378円と1月末の3万2231円とほぼ変わらずだった。3月以降も、同ファンドが野村證券のランキング上位に入るかどうかに注目している。
■野村インデックスファンド・日経225
基準価額 3万2231円
信託報酬 0.44%(年率・税込)
純資産残高 646.6億円
<騰落率>
1カ月 4.7%
3カ月 -0.9%
6カ月 -0.9%
1年 2.9%
※1月末時点
全体を見て:株価指数を対象にしたインデックスファンドが人気
野村證券では、株価指数を対象にしたインデックスファンドが人気だった。ランキング2位の「eMAXIS S&P500インデックス」は、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。1月は+2.7%のプラスリターンとなり、2月末の基準価額も1万4561円と1月末の1万4042円に比べて約3.7%上昇した。好調なパフォーマンスなので、3月以降も同ファンドが野村證券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。
■eMAXIS S&P500インデックス
基準価額 1万4042円
信託報酬 0.33%(年率・税込)
純資産残高 271.08億円
<騰落率>
1カ月 2.7%
3カ月 -9.1%
6カ月 -3.8%
1年 3.6%
※1月末時点
ここに注目:「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が3位にランクイン
「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が、3位にランクインしている。同ファンドは、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど米国の成長株に投資するアクティブファンドである。2021年7月から2023年1月末まで19カ月間、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で純資産残高トップだったが、2月末の純資産残高は1兆7560.84億円と、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の1兆8163.34億円に次ぐ2位に後退した。3月以降も、同ファンドが野村證券のランキング上位に入るかどうかに注目している。
■アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型
基準価額 9649円
信託報酬 1.727%(年率・税込)
純資産残高 1兆7125億円
<騰落率>
1カ月 3.5%
3カ月 -8.2%
6カ月 -7.6%
1年 -3.8%
※1月末時点
執筆/山下 耕太郎(金融ライター/証券外務員1種)
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。
ツイッター@yanta2011