2022年4月、SBI証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の概要

SBI証券の4月ランキング1位は、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」だった。同ファンドは「バンガードS&P500ETF」を通じ、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。3月は11.25%と高いリターンになったが、これはS&P500種株価指数が上昇したことに加え、同ファンドが円建てなので、円安・ドル高が進んだことが原因だ。ただ、4月は米長期金利の上昇が続き、PERの高いハイテク銘柄を中心に売りが優勢となり、S&P500種株価指数は9%の下落となった。投資家心理を表すVIX指数は30以上に上昇し、投資家の不安心理も高まっている。5月以降も同ファンドの人気が継続するかどうかに注目している。

■SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 

基準価額 18,036円
信託報酬 0.0938%
純資産残高 5,496.6億円

<騰落率>
1カ月 11.25%
3カ月  2.44%
6カ月 15.97%
1年       29.68%

※3月末時点

全体を見て:4月も国際株式型ファンドが人気

SBI証券の上位10ファンド中、7つが国際株式型ファンドとなっている。2位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざすインデックスファンドで、これ1本で全世界の株式に国際分散投資できる。3月は9.6%と高いリターンになったが、4月28日の基準価額は16,561円と3月末の17,283円に比べて4.2%のマイナスとなっている。同ファンドの構成の約6割は米国になっているので、米国株式市場の下落が重しとなっているのだ。とくに米金利上昇からハイテク株中心に売りが優勢になっているが、5月以降も同ファンドの人気が継続するかどうかに注目している。

■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 17,283円
信託報酬 0.1144%
純資産残高 4,923.9億円

<騰落率>
1カ月   9.6%
3カ月   1.8%
6カ月 11.2%
1年     20.5%

※3月末時点

ここに注目:6位の「iFreeレバレッジ NASDAQ100」に注目

6位に「iFreeレバレッジ NASDAQ100」がランクインしている。同ファンドは、日々の基準価額の値動きがNASDAQ100指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となることを目指して運用をおこなうブル型ファンドである。3月は12.0%のプラスリターンとなったが、4月末の基準価額は25,532円で、3月末の34,576円に比べて26.2%も下落している。ハイテク株中心のNASDAQ100は米長期金利上昇懸念から売りが優勢になり、4月は大きく下落した。レバレッジ型ファンドは下落率がさらに大きくなるので注意が必要だ。ハイテク株などのグロース株からバリュー株への資金シフトは続いており、今後も上値の重い展開が予想される。昨年末(12月30日)の42,484円から基準価額は約40%下落しており、今年になってもっとも大きく下落しているファンドの1つだ。同ファンドは「ハイリスク・ハイリターン」のブル型ファンドなので、安易なリバウンド狙いの買いを入れるのではなく、リスク管理をきちんとするようにしたい。

■iFreeレバレッジ NASDAQ100
基準価額 34,576円
信託報酬 0.99%(年率・税込)
純資産残高 1,936億円

<騰落率>
1カ月 12.0%
3カ月  -18.6%
6カ月     0.9%
1年      29.8%

※3月末時点