世界的に人気のサーカス「シルク・ドゥ・ソレイユ」。その演目の一つにダブルダッチがあるのをご存じだろうか? しかもそのパートを担っているのは全て日本人―。そのステージに日本のプロダブルダッチチーム「NEWTRAD」からSTRが加わることが決定した。

STR / 提供: OVER THUMPZ

関西出身のプロチームである「NEWTRAD」は、その名の通りダブルダッチ・ストリートシーンにおける”新伝統”を築き上げるために生まれた4人組。リーダーを務めるSTR(サトル)は、これまで世界大会での優勝経験も持つほか、その鍛えられたスキルと眼で大会の審査員やスクールの講師を務めるなど、現在のシーンを語る上で外せない存在の一人である。

NEWTRAD / 提供: OVER THUMPZ

そのSTRに今回、9月から12月までの約4カ月間、メキシコ・カンクンの地で開催されているシルク・ドゥ・ソレイユ『JOYÀ』のオファーが飛び込んできた。このJOYÀのステージには、現在5名の日本人ダブルダッチプレイヤーがおり、今回STRはメンバーの1名と入れ替わる形でステージに立つことになる。喜びを滲ませながらも、その大役への責任感を語ってくれた。

JOYÀ / 提供: OVER THUMPZ

「JOYÀのステージに立つことが決まった時は、かなり驚きましたし嬉しかったです。JOYÀにはプロチームの先輩である『CAPLIORE』『alttype』のメンバーの方もいるのですが、実はNEWTRADが結成されたのは、そのalttypeの方々がシルク・ドゥ・ソレイユに行かれるからという理由だったんですね。学生の頃からずっと背中を追い続けてきた先輩たちと、とうとう同じステージに立って、同じショーを作ることが出来るのはとても嬉しいですし、身が引き締まる思いがします」

JOYÀのステージでは様々な演目があるが、なんとダブルダッチはショーのトップバッターとして、約5分のショーを披露することになるという。ハードな環境にいきなり飛び込むことへのプレッシャーを受け止めつつも、そこにはプロとしてのプライドと闘志も覗かせた。

「1年中、ほぼ毎日ショーをされている方々に混ざるので、短期間とはいえ相当な覚悟が必要だと思っています。しかもトップバッター。ダブルダッチのパートがいかにJOYÀメンバーから信頼されているかということでしょうから、特に責任重大ですよね。だからまず心身ともに健康な状態でこの4カ月を走り抜くことが目標です。現地でやりたいことなんて、今はおこがましくて言えないです(笑)」

「心身ともに健康な状態でこの4カ月を走り抜くことが目標です」

「ただリズムを掴んできたら、JOYÀのことやパフォーマーの方々のライフスタイルなども発信したいです。僕らが大きな背中を見せてもらった分、こういうバトンを託されたからには、それをシーンにいる次世代のプレイヤー達に繋ぐことも役目だと思っています。

そして僕を通して『ダブルダッチ』を知ってくれている人に対しては、ダブルダッチって凄いんだぞ!と改めて伝えたいです。そもそもシルク・ドゥ・ソレイユにダブルダッチの演目があるということすら知らない方は多いと思うので」

JOYÀでのダブルダッチ / 提供: OVER THUMPZ

「これまで道を切り拓いてきたCAPLIORE・alttypeの先輩方に感謝の思いでいっぱいです。そしてそれだけでなく、NEWTRADのメンバーや、所属する事務所のスタッフ、担当しているスクールの講師や生徒・保護者の方、クライアントの方々や家族・友人など、そうした方々の理解や応援、後押しがあって挑戦することが出来ています。本当に本当に色んな方へ感謝しています。ただ、感謝だけで終わってしまっては意味がないので、しっかりと役目を果たしたいと思います。

世界を取り巻く情勢的にも、JOYÀへ行くことに葛藤が無かったと言えば嘘になりますが、今の状況だからこそパフォーマーとしてどうあるべきか考えた末の選択です。しっかりパワーアップして帰ってきます。ここからも応援よろしくお願い致します!」

少年のようなキラキラした瞳の中に、燃えたぎる決意と覚悟を感じさせる力強い言葉でインタビューに応じてくれたSTR。憧れたちと肩を並べ、シルク・ドゥ・ソレイユのステージで多くのオーディエンスを魅了するであろう彼は、一体どんな世界を目の当たりにするのだろうか。今後のSTRの活躍、そして発信に要注目だ!

text by 山本大方
記事協力:有限会社 OVER THUMPZ

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