ブレイキンシーン最高峰の大会がHIPHOPの聖地で開幕

今年で開催 19年目を迎える世界最高峰の1on1のブレイキン・ダンスバトル・トーナメント「Red Bull BC One World Final 2022」が、アメリカ・ニューヨークで開幕した。現地時間の11月10日(木)には、世界最終予選であるLast Chance Cypherが行われ、12日に開催されるWorld Finalの出場者が出揃った。Last Chance Cypherでは、世界各地の国別予選を勝ち上がったB-boyとB-girlが集結し、招待枠以外の残されたWorld Final出場権をかけて戦う。今回はWorld Final出場者のうち、B-boy 10枠、B-girl 11枠は招待枠となっており、既に出場者が確定。TOP16の残り枠数が、本日のLast Chance Cypherの結果により確定した。

日本からは9月に山口・下関で行われた Cypher Japanの覇者である、ISSINとYURIEが出場。両者ともに、Last Chance Cypher初出場での、World Final行きを目指した。ISSINは、パリ五輪日本代表の強化選手にも選ばれる注目の若手B-boyであり、パワームーブを中心としたスタイルを持つ。過去の取材インタビューの際も、Red Bull BC Oneへの想いを熱く語っており、念願のWorld Final出場まで、あと一歩と迫っていた。日本予選の優勝時にも「自分のムーブが世界でどれくらい通用するのか試してみたい!そして自分の名前を覚えてもらいたい」と意気込みのコメントも。

一方のYURIEは、日本ブレイキンシーンを長きに渡って支えてきた人物の一人である。パリ五輪のために結成された、日本強化チーム(日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス部)では、審査員を務めるなど、プレイヤー以外での活躍も多いB-GIRLだ。スキルフルな技だけでなく、バトル運びや雰囲気などのオリジナリティもYURIEのスタイルである。

Last Chance Cypherの優勝は、オーストリアのLilZooとイタリアのAlessandra

予選は4人ずつのオーディション形式で行われ、全体の中からTOP16が選出され、それ以降はトーナメントの勝ち上がり形式となる。B-boyの予選では、日本のISSINが初っ端のムーブからアクセル全開で、完全に会場をロック。そして、同じくらいの注目を予選から浴びていたのが、過去の世界王者であるLilZoo。LilZooも順当に勝ち上がり、トーナメントに駒を進めた。

B-boy・B-girlともにTOP8からは接戦が続き、ジャッジ票が1票差となるバトルも多く見られ、過去実績のあるダンサーだけでなく、Red Bull BC Oneのニューフェイスにも活躍が多く見受けられた。長時間のタフな戦いを勝ち抜き、最終的にトロフィーを手に入れたのは、LilZooとAlessandraとなり、世界最終予選の優勝を引っ提げて、12日に開催のワールドファイナルで、世界一を目指すこととなる。

開催にあたっては、昨年よりもコロナウイルスの影響が薄く、Last Chance Cypherにおいても多くのオーディエンスが集まり、ブレイキンシーンならではの熱気が現場に戻っていた。バトル以外にも、レジェンドダンサーによるワークショップなども行われており、ストリートダンスシーンの重鎮たちもこの日から会場に集まった。まさに、HIPHOPの聖地ニューヨークならではの光景となった。ワークショップなどのサイドコンテンツは、明日と明後日も引き続き行われる。

日本人B-BOY・B-GIRL3名が出場するワールドファイナルは、日本時間13日の午前8時から