中国環境保護部はこのほど、年末から資源ごみの輸入を中止すると発表し、世界貿易機関(WTO)にも通知した。プラスチックや紙、布など24種類の資源ごみが対象となる。

中国はこれまで資源不足を補うため、海外の資源ごみを輸入していた。ただ、こうした資源ごみを処理する過程で、環境に悪影響を与えていることが多く報告されていることが輸入中止の背景にある。

業界専門家は、海外から輸入していた資源ごみについて、輸出が禁止されているごみも多く入っていたことが問題だと指摘。海外業者がごみ処理費を節約するため、資源ごみと輸出が禁止されているごみをセットになって中国に輸出しているとの見方を示した。また、こうした行動を助長する国内輸入業者にも問題があると批判した。

こうした状況の中、政府は今年4月、「海外の資源ごみの輸入に関する改革案」を制定し、資源ごみの輸入を大幅に削減し、国内の資源ごみの利用と管理を強化する方向に傾いた。

専門家は、中国経済が発展する過程の中で、資源の大量輸入から選択的に輸入、環境を重視する社会に変化するのは自然の流れだと指摘。今後は国内の環境保護や資源の再利用などに注力すべきだと強調した。