国際金融協会(IIF)は最新リポートで、2019年上期の世界の債務が7兆5000億米ドル(約813兆7500億円)を増加し、約250兆米ドルまで拡大したと報告した。年末には世界の債務残高は255兆米ドルまで拡大すると予測されている。

IIFによると、今年上期の債務増加のうち、政府の債務はもっとも多くて増加率は1.5%になるという。中でも米政府の債務は急増しており、世界の政府債務残高を押し上げている。IIFは、世界債務に占める割合がもっとも高いのが政府債であり、非金融企業が2番目の高さになっていると報告。政府債の残高は約70兆米ドル以上になるという。

また、世界の債権市場も2009年の87兆米ドルから現在の115兆米ドルまで拡大し、全体に占める政府債の割合も2009年の40%から47%まで上昇している。一方、銀行債は2009年の50%以上から40%以下まで縮小している。

専門家は、金利水準の低下に伴い、企業や各国政府による資金調達が容易になると指摘。これが一段の債務増加につながる恐れがあると警告した。世界景気の成長ペースが一段と鈍化した場合、トルコやメキシコなど外債への依存度が高い国が国債金利の急上昇に直面する可能性があると警告した。また、アルゼンチンやブラジル、南アフリカ、ギリシャなど政府債務の増加ペースの速い国では、財政刺激の余地が小さくなると指摘された。

このほか、国際通貨基金(IMF)も10月、各国の中央銀行による相次いでの利下げの実施を受け、世界の企業債務が増加する上、リスクも高まっていると警告。また、世界経済が一段と減速すれば、米国や日本、ドイツ、英国、フランス、イタリア、スペインなど主要国の40%の社債がデフォルトに陥る可能性があると警告した。