日経平均は3日ぶり反落。51.02円安の20093.57円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えている。20日の米国市場でNYダウは28ドル安となった。日欧の金融政策据え置きや主要企業の決算が好感される一方、原油価格の下落やホームセンター株安が響いた。また、為替市場ではドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言を受けたユーロ買いに連れて円相場も強含み、本日の日経平均はこうした流れを受けて54円安でスタートした。

 寄り付き後は好業績株や決算期待の高い銘柄を中心に買いが入り、日経平均は下げ渋る場面も見られたが、週末を前にマイナス圏での小動きが続いた。セクターでは鉱業、鉄鋼、保険業などが下落。半面、上昇は電気機器、機械、精密機器の3業種のみだった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の6割弱となった。

 指数寄与度の大きいところでは、ソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>といった値がさ株が軟調で、一部証券会社の目標株価引き下げが観測されたTDK<6762>の下げが目立った。一方、第1四半期決算発表とともに業績予想を上方修正した安川電<6506>が急伸し、ファナック<6954>などのFA(工場自動化)関連銘柄にも買いが向かった。

 日欧の金融政策を巡る重要イベントを通過したものの、為替の円安機運は高まらず、日経平均はこう着感の強い展開が続いている。一方、安川電の好調な出足で、これから発表が本格化する企業決算への期待が高まっており、市場のセンチメントはさほど悪くない。個別株物色は比較的活発であり、業績期待の高い銘柄には海外投資家による買いが入っているとの観測も聞かれる。こうした決算を先取りする動きが相場全体の支えとなりそうだ。
(小林大純)