日経平均は続伸。128.81円高の21579.66円(出来高概算4億7000万株)で前場の取引を終えた。先週末の米国市場は半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器が上昇をけん引した流れを引き継ぐ格好からギャップアップでのスタートとなった。寄り付き直後に21600円を回復した日経平均は、その後伸び悩む展開とはなったが、心理的な節目である21500円を上回っての推移が続いた。

 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1400を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは石油石炭、その他金融、金属製品、化学、その他製品、証券が堅調。半面、繊維、パルプ紙、鉱業、陸運、海運が小安い。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、資生堂<4911>、ファナック<6954>がけん引。

 米半導体株上昇の流れもあり、東エレクが1社で日経平均を約19円押し上げる格好となったが、指数インパクトの大きい値がさ株の強さがみられており、先物主導によるインデックス売買中心の相場展開といったところであろう。とは言え、流れとしてはシクリカル銘柄(景気敏感株)寄りであり、買い一巡後はこう着ではあるが、リスク選好の流れといったところであろう。

 また、先週末の米国市場では米中交渉の進展が報じられたほか、李克強首相が景気刺激策の継続を発表したことが好感されたが、日本時間では通商問題を巡る米中首脳会談が6月に先送りされる可能性があるとの報道も伝えられている。方向感が掴みづらい状況であり、大きなトレンドは出難いものの、合意に向けた前向きな延長との見方もされており、買い方は見送りとしても、売り方には買い戻しに向かわせる内容であろう。

 日経平均は21500円処での底堅さが意識されており、模様眺めムードではあるがセンチメントは悪くない。売り方の買い戻しや期末要因に伴う貸株返却による需給要因等により、じりじりと下値を切り上げる相場展開も意識されてくる可能性はありそうだ。また、中小型株については決算評価がみられており、材料性のある銘柄へは値幅取り狙いの資金が集中しやすい。