日経平均は3日ぶりに反落。前日の米株市場では、新型コロナウイルス感染件数が減少したほか、ワクチン普及や追加経済対策の実現に向けた期待感から、主要株価指数は概ね堅調に推移した。ただ、長期金利の上昇を警戒した利益確定売りよって上値は抑制され、主要3指数は高安まちまちとなった。こうした流れを受けて、今週に入ってからの2日間だけで900円超も上昇していた日経平均もさすがに短期的な過熱感から本日は利益確定売りが先行した。下げ幅は一時250円程にもなったが、先高観が強い状況に変化はなく、押し目買いも入り、大引けにかけては下げ渋る展開となり、健全な調整の範囲内にとどまった。

 大引けの日経平均は前日比175.56円安の30292.19円となった。東証1部の売買高は13億7152万株、売買代金は2兆7670億円だった。セクター別では、ゴム製品、精密機器、不動産業、建設業、医薬品などが下落率上位に並んだ。一方、空運業、鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼、海運業などが上昇率上位となった。東証1部の値下がり銘柄は44%、対して値上がり銘柄は全体の52%であった。

 個別では、本日から国内でも新型コロナワクチンの接種が始まったことで、ワクチン接種関連銘柄として関心が高まったニプロ<8086>が連日の大幅高となった。また、高水準の自社株買いが材料視されたアドウェイズ<2489>がストップ高となったほか、自社株買いの再実施の発表があったノジマ<7419>も買われた。外資証券による新規カバレッジの開始が観測されたSHIFT<3697>や国内証券による目標株価の引き上げが観測された日本マイクロニクス<6871>なども大きく買われた。そのほか、バルチック海運指数の上昇を受けた商船三井<9104>などの海運株のほか、鉄鋼や銅、ニッケル、亜鉛といった資源価格の上昇を背景に日本製鉄<5401>や神戸製鋼所<5406>、東邦亜鉛<5707>、フジクラ<5803>、三菱マテリアル<5711>、DOWAホールディングス<5714>、住友金属鉱山<5713>などの鉄鋼、非鉄金属関連が大幅に上昇した。

 一方、今期業績見通しが市場コンセンサスを下振れたブリヂストン<5108>や、10-12月期が好決算ながらも出尽くし感が先行したガンホー<3765>などは大きく売られた。また、国内証券による投資判断の引き下げが観測された東急不HD<3289>は利益確定売りに押された。そのほか、米10年物国債の長期金利が1.3%台と1年ぶりの高値水準にまで上昇したことを警戒し、東京エレクトロン<8035>などの半導体関連や、TDK<6762>といった電子部品関連のほか、エムスリー<2413>などのグロース株が総じて売りに押された。