日経平均は続落。9日の米株式市場でNYダウは大幅に3日続落。連邦準備制度理事会(FRB)の急速な利上げや都市封鎖(ロックダウン)が続く中国経済の減速などを背景に、景気後退懸念が強まるなか投資家のリスク回避の動きが続いた。ナスダック総合指数は4%超と急落。ほぼ全面安となった米株市場の流れを引き継いで、日経平均は170.28円安からスタート。ハイテク株から景気敏感株まで広く売りが膨らみ、寄り付き直後に25773.83円(545.51円安)まで下落。ただ、前日からの2日間だけで1200円超も下落しただけに、前場中ごろからは急速に買い戻しが進展。時間外取引のナスダック100先物が上げ幅を広げるなか、後場に入ってからも買い戻しの流れが続いた。

 大引けの日経平均は前日比152.24円安の26167.10円となった。東証プライムの売買高は13億7245万株、売買代金は3兆2345億円だった。セクターでは鉱業、卸売、海運などが下落率上位に並んだ一方、金属製品、電気・ガス、ガラス・土石製品などが上昇率上位となった。東証プライムの値下がり銘柄は全体の58%、対して値上がり銘柄は38%となった。

 個別では、米ハイテク・グロース(成長)株の急落を受けてレーザーテック<6920>、ソニーG<6758>、OLC<4661>、NTTデータ<9613>などが下落。円安一服感でトヨタ自<7203>、日産自<7201>なども安い。原油先物相場の下落を背景にINPEX<1605>が急落し、住友鉱山<5713>、大平洋金属<5541>、東邦チタニウム<5727>などの資源関連株も軒並み下落。住友商事<8053>は取引時間中に発表した決算が失望感を誘い、後場から急落。三井物産<8031>など他の商社株も連れ安となった。寿スピリッツ<2222>、JAL<9201>、エアトリ<6191>などは国内大型連休明けの新型コロナ感染再拡大への警戒感から大幅下落。子会社の不適切行為が発覚した日製鋼<5631>は本日も急落。決算を受けてチャームケア<6062>、冶金工<5480>、図研<6947>、アウトソーシング<2427>などが東証プライム値下がり率上位に入った。

 一方、前日に発表した今期見通しと追加的な株主還元策の検討が引き続き好感された川崎汽船<9107>が大幅続伸。ファナック<6954>、ダイキン<6367>、ファーストリテ<9983>などの値がさ株や、日本電産<6594>や村田製<6981>などのハイテク株の一角が朝安後に切り返して上昇。良品計画<7453>やニトリHD<9843>などの内需銘柄の一角が大幅高となり、NTT<9432>やKDDI<9433>などディフェンシブ銘柄の一角も堅調。約2年ぶりの自社株買いを発表したキヤノン<7751>、目標株価引き上げのあった山崎パン<2212>、今期見通しが好感されたワールド<3612>なども買われた。スシロー全店での値上げを発表したF&LC<3563>は東証プライム値上がり率トップとなり、今期増益・増配見通しに加えて自社株買いも発表したリンナイ<5947>、業績予想を上方修正したダイトロン<7609>なども上位にランクイン。