日経平均は大幅反落。11日の米株式市場でNYダウは5日続落。中国での新型コロナ感染状況が改善したとの報道で世界経済の減速懸念が一時後退。しかし、4月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで、インフレ高止まりによる金融引き締め加速や景気後退に対する懸念が強まった。ハイテク株を中心に売りが加速し、ナスダック総合指数は3%を超える大幅反落。米主要株価指数が揃って年初来安値を更新するなか、日経平均は268.6円安と26000円割れからスタートすると、そのまま25688.11円(525.53円安)まで一気に下落。突っ込み警戒感から買い戻しが入り、前引けにかけては26000円前後まで回復した。しかし、時間外取引のナスダック100先物が下落に転じたことや香港ハンセン指数が下げ幅を広げるに伴い、午後は再び売りに押され、朝方に付けた安値付近で終えた。

 大引けの日経平均は前日比464.92円安の25748.72円となった。東証プライムの売買高は14億8101万株、売買代金は3兆2683億円だった。セクターでは情報通信、サービス、水産農林などが下落率上位に並んだ一方、ゴム製品、保険、石油石炭などが上昇率上位となった。東証プライムの値下がり銘柄は全体の80%、対して値上がり銘柄は18%となった。

 個別では、レーザーテック<6920>が9%、ソフトバンクG<9984>が8%、エムスリー<2413>が10%と主力ハイテク・グロース(成長)株が急落。ファーストリテ<9983>やOLC<4661>など値がさ株も大幅に下落。東証プライム値下がり率上位にはマネーフォワード<3994>やギフティ<4449>、Sansan<4443>、ラクス<3923>などの中小型グロース株がずらり勢揃い。日医工<4541>は事業再生ADRを検討していると伝わりストップ安。スプリックス<7030>は1-3月期2ケタ減益決算が、SREHD<2980>は今期利益計画が市場予想を下回ったことでそれぞれ18%、17%と急落し、値下がり率上位に入った。好決算で前日に急伸したメンバーズ<2130>やファイズHD<9325>も急反落。ほか、決算を受けて花王<4452>やソフトバンク<9434>なども大きく売られた。トヨタ自<7203>は一進一退の末に大幅続落。

 一方、子会社の不適切行為発覚後に急落が続いていた日製鋼<5631>は今期増益計画を受けて一時ストップ高を付けるなど大きく買い戻された。ほか、決算が好感されたところでシュッピン<3179>、Jパワー<9513>、神戸製鋼所<5406>、日立造船<7004>、アシックス<7936>、ラウンドワン<4680>などが急伸し、東証プライム値上がり率上位に並んだ。主力処では珍しくオリンパス<7733>が11%高と急騰。好決算などを発表し前日に急伸したIHI<7013>、デクセリアルズ<4980>、東邦チタニウム<5727>などは本日も大幅高。自動車関連ではマツダ<7261>、SUBARU<7270>が大きく買われた。後半伸び悩んだが、三菱商事<8058>や丸紅<8002>など商社株も本日は押し目買いで上昇した。