日経平均は5日ぶり小反発。5日の米株式市場はレイバーデーで休場。欧州株式市場ではノルドストリームを巡るエネルギー危機への懸念からドイツとフランスの株価指数が大幅に下落した一方、与党・保守党の党首選挙でトラス外相が選出された英国は小幅に上昇した。時間外取引の米株価指数先物が上昇するなか、日経平均は30.54円高からスタート。特にナスダック100先物が上げ幅を広げていたことで、祝日明けの米株市場の上昇を期待した買いが入ったもよう。午前中ごろには一時27813.78円(194.17円高)まで上昇した。しかし、その後は一転して失速する流れが続き、前引け直前には前日比マイナス圏まで落ち込む場面があった。午後は今晩の米国市場を見極めたいとの思惑から動意薄となり、安値圏でのもみ合いが続いた。

 大引けの日経平均は前日比6.90円高の27626.51円となった。東証プライム市場の売買高は8億5021万株、売買代金は2兆1251億円だった。セクターでは精密機器、鉄鋼、非鉄金属が上昇率上位となった一方、サービス、海運、空運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の48%、対して値下がり銘柄は46%となった。

 個別では、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株が上昇。任天堂<7974>、キーエンス<6861>などの値がさ株も堅調。石油輸出国機構(OPEC)プラスでの減産合意を受けて石油資源開発<1662>が買われ、日本製鉄<5401>、DOWA<5714>など市況関連がしっかり。三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の原発・防衛関連は揃って大幅に上昇。東証プライム市場の売買代金上位ではダブル・スコープ<6619>、レノバ<9519>が急伸。日経平均への採用が決まったHOYA<7741>は大幅高。ほか、業績・配当予想を上方修正したトーホー<8142>、好決算が評価された日本ハウス<1873>、レーティング格上げが好感された新田ゼラチン<4977>、日経平均からの除外決定で悪材料出尽くしとなったユニチカ<3103>などが急伸。ABCマート<2670>は月次動向を手掛かりに大きく上昇した。

 一方、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運が下落。グロース株ではメルカリ<4385>が大幅安。原油価格の高騰を嫌気して東京電力HD<9501>、ニトリHD<9843>が大きく下落。ダイキン<6367>、楽天G<4755>、資生堂<4911>、花王<4452>の下落も目立つ。HOYAと同時に日経平均への採用が決まったSMC<6273>と日本電産<6594>は一時上昇も失速して下落となり、日経平均への採用期待が剥落したOLC<4661>は大幅安。公募増資を発表したJMDC<4483>は急落した。クボタ<6326>はレーティング格下げで売り優勢。シダックスがTOBに反対表明したことでオイシックス<3182>が大きく売られた。米アマゾンによる処方薬販売への参入報道で競合激化懸念が高まり、アインHD<9627>を筆頭に、日本調剤<3341>、ウエルシアHD<3141>、スギHD<7649>など調剤薬局関連が軒並み安となった。