日経平均は続伸。8日の米株式市場でダウ平均は193ドル高と続伸。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がインフレ抑制の決意を再強調したほか、欧州中央銀行(ECB)が0.75ptの大幅利上げを実施したことで金利が上昇するなか軟調スタートも、目先の金融政策に関わる材料が大方織り込まれたとの見方から次第に買い戻しが優勢に。日経平均は139.43円高からスタートすると、寄り付き直後に28286.02円(220.74円高)まで上昇。株価指数先物・オプション9月限の特別清算指数算出(メジャーSQ)に伴う売買が絡み、その後は一進一退が続いた。昼頃、黒田日銀総裁が岸田首相と会談を行い、「急速な為替変動は望ましくない」等との発言が伝わると、60銭ほど円高・ドル安が進んだことで午後の寄り付き直後には一時弱含んだが、影響は限られ、その後は再び28200円台に値を戻した。

 大引けの日経平均は前日比149.47円高の28214.75円となった。なお、SQ確定値は28253.40円。東証プライム市場の売買高は12億2470万株、売買代金は3兆1436億円だった。セクターでは海運、電気・ガス、不動産が上昇率上位となった一方、空運、ゴム製品、精密機器が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の66%、対して値下がり銘柄は29%となった。

 個別では、ダブル・スコープ<6619>、レノバ<9519>など個人投資家人気の高い銘柄への物色が活発でともに急伸し売買代金上位に入った。郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手や、塩野義<4507>、中外製薬<4519>、エーザイ<4523>などの医薬品が大幅に上昇し、東エレク<8035>、アドテス<6857>、京セラ<6971>、イビデン<4062>など半導体・電子部品の一角が堅調。ギフティ<4449>、SREHD<2980>、ラクスル<4384>など中小型グロース株が全般強い動き。新日本科学<2395>はレーティング最上位でのカバレッジ開始で急伸し、東証プライム市場の上昇率トップとなった。ISID<4812>はレーティング格上げで大幅高。水際対策緩和など直近の報道を背景にインバウンド関連としてソースネクスト<4344>が人気化した。

 一方、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、HOYA<7741>、ダイキン<6367>など値がさ株の一角が軟調。グロース株高のなかメルカリ<4385>は売り先行で結局横ばい。8月既存店売上高が軟調だったラウンドワン<4680>は一時下落も下げ渋って小幅高に転じた。レーティング格下げが観測されたIIJ<3774>、ブリヂストン<5108>は売られた。ANAHD<9202>、JR東日本<9020>などリオープン関連の一角は利食い売り優勢。円安進行の一服感でトヨタ自<7203>、日産自<7201>、デンソー<6902>などが軟調だった。