日経平均は大幅反発、米CPI減速で投資家心理改善、ハイテク中心に急伸
大引けの日経平均は前日比817.47円高の28263.57円となった。東証プライム市場の売買高は17億4368万株、売買代金は4兆8750億円だった。セクターでは電気機器、サービス、化学が上昇率上位となった一方、空運、水産・農林、食料品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は28%だった。
個別では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が+10%と大幅高となったことを追い風に半導体関連が軒並み高。レーザーテック<6920>が+16%と急騰したほか、業績予想を下方修正した東エレク<8035>も地合い好転を背景に+8%と急伸。アドバンテスト<6857>は国内証券によるレーティング格上げも手伝い+9%。ディスコ<6146>は上場来高値を更新。ほか、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、村田製<6981>の主力ハイテク株や、SHIFT<3697>、Sansan<4443>、マネーフォワード<3994>などのグロース株が軒並み急伸。決算関連では資生堂<4911>、富士フイルム<4901>、マツダ<7261>、ペプチドリーム<4587>、オプトラン<6235>などが大幅高。再建に向けて進展が見られた日医工<4541>、堅調な決算と合わせて大幅増配も発表したMS-Japan<6539>がストップ高比例配分となった。
一方、JT<2914>、NTT<9432>、JAL<9201>、JR東日本<9020>、武田薬<4502>、エーザイ<4523>、三井不動産<8801>などディフェンシブやリオープン関連で軟調なものが多く見られた。また、米長期金利の低下を背景に三井住友<8316>、みずほFG<8411>の金融、大幅な円高・ドル安進行を受けて三菱自<7211>の自動車関連が下落。三菱商事<8058>、三菱重工<7011>、大阪チタ<5726>、コマツ<6301>、クボタ<6326>など景気敏感株でも冴えないものが散見された。決算関連ではニコン<7731>、テルモ<4543>、アリアケジャパン<2815>、ロート製薬<4527>、三井E&SHD<7003>、ショーボンドHD<1414>、ヤクルト本社<2267>などが大きく下落した。