日経平均は続伸、祝日前の売り方の買い戻しで節目回復
大引けの日経平均は前日比170.95円高の28115.74円となった。東証プライム市場の売買高は12億428万株、売買代金は2兆9232億円だった。セクターでは電気・ガス、保険、銀行を筆頭にほぼ全面高となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の80%、対して値下がり銘柄は18%だった。
個別では、為替の円安進行を背景にトヨタ自<7203>、マツダ<7261>、三菱自<7211>の自動車関連が上昇。米長期金利が反発基調にあることで三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>の金融も軒並み上昇。前日に米著名投資家ウォーレン・バフェット氏による買い増しで人気化した三菱商事<8058>、丸紅<8002>などの大手商社は揃って続伸。東京電力HD<9501>、中国電力<9504>などの国内電力大手は規制料金の値上げ申請の報道が伝わり、一斉高となった。
サウジアラビアが石油輸出国機構(OPEC)プラスの12月会合に向けて台頭していた増産報道を否定したことでINPEX<1605>、ENEOS<5020>、コスモエネHD<5021>も高い。ENEOSは国内での電気自動車(EV)用急速充電網に向けた投資の報道も好感されたもよう。新型コロナ飲み薬の承認期待が高まった塩野義<4507>、ヒートポンプ暖房の生産拠点の新設が材料視されたパナソニックHD<6752>、主力製品の再値上げを発表した江崎グリコ<2206>などが大幅高となった。
一方、ソフトバンクG<9984>のほか、村田製<6981>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、ソシオネクスト<6526>、ローム<6963>のハイテク関連や、ファーストリテ<9983>、エムスリー<2413>などのグロース株の一角が軟調。東証プライム市場の値下がり率上位にはインソース<6200>、ラクス<3923>、ギフティ<4449>、SREHD<2980>、ラクーンHD<3031>などの中小型グロース株が多く入った。