日経平均は小幅続伸、金融不安の後退でバリューに買い戻し
大引けの日経平均は前日比41.38円高の27518.25円となった。東証プライム市場の売買高は10億5418万株、売買代金は2兆3613億円だった。セクターでは銀行、鉱業、石油・石炭が上昇率上位となった。一方、パルプ・紙、サービス、陸運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の37%、対して値下がり銘柄は57%だった。
個別では、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>、第一生命HD<8750>などの銀行や保険が大きく上昇。イラクのクルド人自治区からの原油輸出が一部停止したことなどによる原油市況の上昇を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>、コスモエネHD<5021>も大幅高。丸紅<8002>、神戸製鋼所<5406>、住友鉱山<5713>の商社、鉄鋼、非鉄金属のほか、川崎汽船<9107>の大手海運なども堅調。ブラジルでエアバッグなどの生産を強化すると発表した豊田合成<7282>は大きく上昇。直近に発表された株主還元方針が引き続き手掛かり材料となった旭ダイヤ<6140>、岡三証券G<8609>なども買われた。東証スタンダード市場では業績・配当予想を上方修正したNCS&A<9709>が急伸し、配当予想を大幅に引き上げた元旦ビューティ<5935>はストップ高となった。
一方、米ナスダック安を受けてレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>の半導体や、ラクスル<4384>、ギフティ<4449>、インソース<6200>のグロース(成長)株の下落が目立った。ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、信越化学<4063>、日本電産<6594>など主力の値がさ株も軟調。イビデン<4062>はレーティング格下げもあり売られた。