前日9日の米国株式市場のダウ平均は220.33ドル安(-0.65%)と続落、S&P500は35.43ポイント安(-0.81%)、ナスダック総合指数は128.97ポイント安(-0.94%)と反落。パウエル議長がインフレの2%目標達成を依然確信できないと追加利上げも除外しない姿勢を示すと長期金利が上昇、連れて株式相場は弱く推移した。この流れを受けて日経平均は前日比155.22円安の32491.24円と反落して取引を開始した。週末ということもあり売りが出やすく下げ幅は一時400円に迫ったが、商社株や海運株、金融株などのバリュー株が強含み、後場から下げ幅を縮小した。終値ベースでは東証株価指数(TOPIX)はプラス圏に浮上したものの、日経平均株価はソフトバンクグループ<9984>の下落が重しとなった。

 大引けの日経平均は前週末比78.35円安の32568.11円となった。東証プライム市場の売買高は16億3842万株、売買代金は4兆1106億円だった。セクターでは、その他製品、精密機器、ゴム製品が下落率上位に並んでいる一方で、海運業、石油・石炭製品、水産・農林業などが上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は60%、対して値下がり銘柄は38%となっている。

 個別では、トヨタ自<7203>やホンダ<7267>などの自動車関連株が軟調に推移。また、レーザーテック<6920>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、ルネサス<6723>、神戸製鋼所<5406>、アドバンテ<6857>、任天堂<7974>、ダイキン<6367>、キーエンス<6861>なども下落した。一過性コスト増などで通期予想を下方修正したニコン<7731>や7-9月期大幅赤字決算をマイナス視する動きが先行したソフトバンクG<9984>が急落、ユニプレス<5949>、日揮ホールディングス<1963>、長野計器<7715>が値下がり率上位となった。

 一方、東エレク<8035>などの一部の半導体関連株、川崎船<9107>や郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株が堅調に推移した。また、三菱UFJ<8306>や三井住友FG<8316>などの金融株、三菱商事<8058>、三菱重工業<7011>、スクリン<7735>、NTT<9432>、JT<2914>なども上昇した。ほか、株主還元方針を好感されたトレンド<4704>が急騰、Ubicom<3937>、富士製薬工業<4554>、酒井重工業<6358>などが値上がり率上位となった。