[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;30735.71;-72.64
TOPIX;2158.27;-3.42


[寄り付き概況]

 22日の日経平均は前週末比72.64円安の30735.71円と反落でスタート。19日の米国市場でダウ平均は109.28ドル安の33426.63ドル、ナスダックは30.94ポイント安の12657.90で取引を終了。

 債務上限問題の解決期待を受けた買いが先行して始まった。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が追加利上げに慎重な考えを示し、6月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測が後退。

 しかし、債務上限の交渉が中断されたことが報じられると先行き警戒感が再燃し売りに転じた。さらに、イエレン財務長官がさらなる銀行合併が必要になるかもしれないと大手銀の幹部に伝えたとの一部報道を受け、地銀経営不安の再燃も重しになった。

 シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の30855円。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、本日の日経平均はやや売りが先行。先週の日経平均は連日のギャップアップからの上昇でバブル後の高値を更新したこともあり、急ピッチの上昇に対する利益確定の動きが入りやすく、朝方の下げは想定内といったところ。その後は下げ幅を縮小する動きに。

 東証プライム市場の売買代金上位では、ルネサス<6723>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、リクルートHD<6098>、KDDI<9433>などが売られている一方、三菱UFJ<8306>、東京海上<8766>、アドバンテ<6857>、武田薬<4502>、MS&AD<8725>などが買われている。業種別では、精密機器、繊維製品、電気機器などが下落率上位で推移している。