31日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になろう。28日のNY市場はまちまちだった。アマゾンの決算が大幅減益となり、ハイテク株を中心に売りが広がった。共和党上院で医療保険改革法(オバマケア)の一部撤廃法案が否決され、当面オバマケアの撤回が難しい状況となったことに加えて、北朝鮮によるミサイル発射で地政学リスクへの警戒感が高まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の19960円。

 アマゾンの決算による影響については、先週末の下げで織り込まれていると見られる。しかし、北朝鮮に対する地政学リスクが上値の重しになりやすい。物色は決算等を手掛かりとした個別物色のほか、テーマ性のある材料株の一角にならざるを得ないだろう。短期筋の資金の逃げ足の速さも相まって、マザーズやJASDAQの中小型株の調整が目立っている。足元の信用需給面では、買い残高が7週連続で増加しており、残高は多くはないものの、需給の傾きから戻り待ちの売り圧力への警戒にもつながってこよう。

 決算では今週、米アップルの決算が予定されていることで、足元で業績期待が高まっている電子部品などハイテク株へ影響を与えることになろう。FANG銘柄の決算については、ネットフリックス以外は利益確定要因になっており、アップル決算が想定内となるようだと、ハイテク株以外にも利益確定の流れが広がる可能性には警戒しておきたいところであろう。また、メガバンクや大手不動産、大手自動車などの決算が予定されているため、より模様眺めムードが強まりやすくなりそうだ。
(村瀬智一)