14日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開の中、個別の材料を手掛かりとした物色に向かいそうである。13日の米国市場では、NYダウが92ドル高と上昇。しかし、ナスダックは小幅に下落するなど、まちまちの展開だった。注目されていたパウエルFRB議長証言については、当面の金利据え置きを示唆しており、想定内であろう。一方で、農産物購入を巡って米中交渉が難航していることが伝わるなど、米中貿易問題が重石になっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の23330円。円相場は1ドル108円80銭台とやや円高に振れて推移している。

 米中貿易問題を背景にやや売りが優勢になりそうであるが、個別ではZホールディングス<4689>とLINE<3938>が経営統合に向けて最終調整に入ったと報じられている。国内ネット業界でもスーパーアプリ化に向け、成長分野に企業が殺到していると伝えられるなか、両社に市場の関心が集まりやすく、短期筋の資金等も誘い込む格好になりそうだ。

 その他、中小型株の決算発表がピークを迎えているが、概ね軟調な決算内容が目立つ状況である。そのため、その中でも好決算を発表した企業などへは、ピンポイントで短期資金が集中することになりそうだ。昨日大引け後の決算では、リクルートHD<6098>、アンビス<7071>、トリドール<3397>、ミダック<6564>、サイバー・バズ<7069>、エンビプロH<5698>等の動向が注目されよう。

 昨日の日経平均は1か月ぶりに200円を超える下げとなったこともあり、やや神経質なムードも高まっていたとみられる。ただし、上昇基調が強まった10月半ばの21500円処から1か月間で2000円も上昇している訳であり、心理的な節目の23000円や25日線辺りまでの調整は意識しておいても、現状のトレンドは変わらないだろう。

 もっとも、直近ではREIT指数や金先物相場の調整がみられてきており、資金の流れには変化が見られてきている。決算についても下方修正ながらも需給妙味の大きい銘柄などへは、決算を嫌気した売りに対して、買い戻しの流れもみられている。日本株の相対的な出遅れに対して海外勢の買い余力はあると考えられ、インデックスに絡んだ商いが中心であろうが、海外勢の買いが下支えとして意識されよう。