10日の日本株市場は、下方修正を発表したファーストリテ<9983>が指数の重石になる可能性が高いものの、米国株高の流れを受けて、ハイテク主導で底堅い相場展開が意識されやすい。9日の米国市場では、NYダウが211ドル高と大幅に上昇しており、29000ドルに乗せる勢いである。引き続きイランとの対立激化が回避されたことを好感した買いが継続しているほか、中国の劉副首相が13日からワシントンを訪れ、15日に米中貿易交渉の第一段階目の合意について両国が署名する予定が報じられたことも材料視されている。

 また、アップルは、中国の政府系シンクタンクが12月のiPhone販売台数が320万台(前年270万台)に達したとの集計結果を発表して上昇しており、ハイテク株や5G関連への支援材料になりそうである。一方で、指数インパクトの大きいファーストリテは、2020年8月期通期の業績予想の修正を発表。営業利益は5%減の2450億円と一転して減益となる見通しへ下方修正しており、指数の上値を抑える格好になりそうだ。

 その他、警戒感が和らいではいるものの、米当局者はウクライナ国際航空のボーイング737がイランの首都テヘランを離陸した直後に墜落したことについて、イランの地対空ミサイル2発によって撃ち落されたとの見方を示しており、英国やカナダなども同見解に同調している。国内では3連休に入ることもあり、積極的な上値追いの流れにはなりづらいところ。そのため、次第にこう着感が強まりやすい展開が意識されやすいだろう。

 とはいえ、一時23000円を割り込んだ日経平均は一気に昨年末水準を回復しており、買い戻しの流れは一段と強まりやすいところではある。買い方は慎重になりやすいところではあるが、ファーストリテの影響からインデックス売りによって日経平均が弱含む局面においては、成長期待の大きいハイテク株の押し目を拾うスタンスになりそうだ。