1日の日本株市場は底堅い相場展開が見込まれる。6月30日の米国市場ではNYダウが210ドル高だった。6月ADP雇用統計で民間の雇用者数の伸びが予想を上回ったため、労働市場の強い回復期待が高まった。また、中古住宅販売成約指数も予想を上回ったほか、原油高も好感され、終日堅調に推移した。一方、ハイテク株は利益確定と見られる売りに伸び悩み、ナスダックは小幅安となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の28765円。円相場は1ドル111円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。月末のリバランスを通過したことにより、全体としては底堅さが意識されよう。また、円相場は1ドル111円台と円安に振れて推移していることも安心感に繋がる可能性がある。もっとも、月初に伴う実需の資金流入は期待されるものの、足元で薄商いの状況が続いていることもあり、大きく出来高が膨らむことは期待しづらい。そのため、底堅さが意識されるとはいえ、基本的にはこう着感の強い相場展開が続きそうである。

 米国の流れから景気敏感株を見直す動きの一方で、ハイテク株への利益確定が意識されそうだが、米国についても四半期末に伴うリバランスだったこともあり、明確な資金シフトは考えづらい。また、ナスダックやSOX指数は小幅に下落しているとはいえ、AMDは5%近く上昇しており、ハイテクにおいては選別色が強まりそうだ。また、景気敏感株についても、東京都では4回目の緊急事態宣言発出が警戒されていることもあり、アフターコロナへの物色についても選別色を強めてくることになろう。

 一方で、マザーズやJASDAQなど中小型株への物色は根強く、強い値動きを続けている銘柄などについては、順張りのスタンスに。また、IPOラッシュが通過したことから、公募割れなど資金分散により冴えない動きをみせていた銘柄などへは改めて物色対象として反発を狙った値幅取り狙いの資金が向かいやすくなりそうだ。日経平均がこう着のなか、材料株など個人主体の物色が中心になりやすいとみておきたい。