22日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだが、底堅さは意識されやすいだろう。21日の米国市場はNYダウが560ドル高だった。新型コロナの変異株(オミクロン株)に対し、製薬会社が追加接種の有効性を確認したほか、いくつかの経口薬について当局の承認が近いとの報道が材料視され、景気敏感株を中心に買われた。また、マイクロンテクノロジーが10%を超える上昇となり、AMD、エヌビディアなど他の半導体株も軒並み上昇した。バイデン大統領はパンデミック発生当初とは違うとし、経済封鎖を否定したため景気回復の鈍化懸念が後退。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の28635円。円相場は1ドル114円00銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。マイクロンテクノロジーの上昇については織り込まれているものの、SOX指数は構成銘柄すべてが上昇しており、引き続き東京エレクトロン<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。また、バイデン大統領は歳出法案に関して何らかの進展の可能性を示唆したことから売り方は仕掛けづらくなるだろう。市場参加者が限られており商いは細ってくるなか、リバウンド機運が高まる可能性はありそうだ。

 日経平均は昨日のリバウンドで前日の下落部分を吸収してきたが、本日は一段高で先週末の下落部分を埋めてくる動きが意識されやすく、まずは25日線が位置する28720円辺りがターゲットとなろう。同水準では強弱感は対立することになるものの、新型コロナの経口薬の承認や歳出法案成立への期待感などから押し目買い意欲は強まりやすく、29000円を意識したスタンスに向かいやすい。インデックスに絡んだ商いに振らされやすいだろうが、グローベックスの米株先物などの動きを睨みながら押し目狙いのスタンスとなろう。

 一方で、個人主体の需給状況は厳しいところ。本日はIPOが6社予定されている。THECOO<4255>、サインド<4256>、網屋<4258>、Finatextホールディングス<4419>、サクシード<9256>、リニューアブル・ジャパン<9522>のいずれも初値予想が大きく上振れるとの見方はなく、センチメント悪化の影響が窺える。初値形成後の資金還流についても、やや期待しづらいところであろう。