23日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだが、底堅さは意識されやすいだろう。22日の米国市場はNYダウが261ドル高だった。7-9月期国内総生産(GDP)確定値が予想外に上方修正されたほか、12月の消費者信頼感指数も予想以上に上昇したことがセンチメント改善に繋がった。また、食品医薬品局(FDA)が製薬会社ファイザー(PFE)の新型コロナ経口薬の緊急使用を承認したため、変異株(オミクロン株)への脅威も後退する格好となり、引けにかけて一段高となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比230円高の28670円。円相場は1ドル114円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。昨日の東証1部の売買代金は7月27日以来の2兆円を下回るなど市場参加者が限られていることもあり、買い一巡後はこう着感が強まりやすいだろう。ただし、ノババックスは取引終了後に、同社製ワクチンの追加接種が変異株(オミクロン株)に対し有効であると発表。これを受けて時間外で上昇していることも材料視されやすく、短期筋にとって売りを仕掛けてくる動きは限られそうである。そのため、底堅さは意識されやすいだろう。

 また、昨日の日経平均は25日線に上値を抑えられる一方で、5日線水準での底堅さが見られていた。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から25日線を捉えてくる可能性が高く、節目の29000円や75日線を意識したスタンスに向かわせそうだ。また、SOX指数は上昇したほか、VIX指数は18.63に低下していることも安心感に繋がりやすい。そのため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などが日経平均をけん引する格好になるだろう。一方でエーザイ<4523>がADR市場で5%近く下落していることから、指数の重荷となりそうだ。

 物色の流れとしては薄商いのなかでインデックスに絡んだ商いに振らされやすいほか、中小型株については、引き続きIPOラッシュのなかで需給は読みづらいところである。ただし、IPOが不調ななか、マザーズ指数へのインパクトの大きい時価総額上位銘柄の一角が値ごろ感から物色されている動きも見られている。年末ラリーへの期待も高まりやすいなか、これまで調整を続けており、流動性の高い銘柄などへは個人主体の値幅取り狙いの動きが強まりそうだ。