30日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場ながらも底堅さが意識されそうだ。29日の米国市場はNYダウが90ドル高だった。新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)感染が急増するものの、大規模な都市封鎖に繋がる可能性は少ないとの楽観的見解に景気敏感株を中心に買われた。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長や政府のファウチ首席医療顧問が2022年のパンデミック終了の可能性に言及したことも支援材料となり、NYダウは1カ月半ぶり最高値を更新し引けた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の28810円。円相場は1ドル114円90銭台で推移している。

 大納会となる本日は、商いは膨らみづらいものの、NYダウの最高値更新を受けて底堅い相場展開が見込まれよう。また、ナスダックは小幅に続落したものの、SOX指数は上昇しているため、前日に利食いに押された東エレクなどの底堅さも意識されそうだ。一方で、中国の不動産リスクへの警戒が高まっていることから、中国、香港市場の動きに振らされやすい面はある。そのため、まずはアジア市場の動向次第の面はありそうだ。

 昨日の日経平均は前場半ば辺りからショートの動きが強まっていたこともあり、中国、香港市場が落ち着きを見せてくるようであれば、ショートカバーの動きに向かわせる可能性はある。そのため、5日線を支持線として意識しつつ、12月以降、上値抵抗線として意識されている75日線を捉えてくる可能性もあるだろう。薄商いながらも抵抗線を捉えてくるようだと、ショートカバーの動きが強まることも想定しておきたいところである。

 また、VIX指数は16.95に低下している。オミクロン株の感染拡大においても、リスク選好ムードは継続しているため、押し目買い意欲は強い。物色の流れとしてはハイテク株の押し目狙いのほか、景気敏感株への物色。そのほか、個人主体による中小型株についても短期的な売買は活発化しやすいほか、来年のテーマなどを意識した押し目狙いの動きも強まる可能性はありそうだ。