パウエル議長の公聴会通過でショートカバーの動きに
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。昨日の日経平均は寄り付き直後に切り返す場面も見られたが、28500円が心理的な上値抵抗線として意識され、反対に28000円水準まで下落幅を拡大させる場面も見られた。本日は買い先行から節目の28500円から25日線が位置する28620円辺りを試す展開が見込まれそうである。足元で弱い値動きを見せていた値がさハイテク株は、いったん自律反発の動きも見られそうだ。
楽観視は禁物ながら、ひとまずパウエル議長の公聴会が通過したことから、足元で積み上がっていたショートカバーの動きも意識される。また、東証再編でプライム市場の銘柄が公表された。プライムが1800社超と再編とは言えないものの、ひとまず銘柄が決まったことから、インデックスに絡んだ資金は入りやすくなった面はあると考えられるため、底堅さは意識されてきそうだ。
また、マザーズ指数は小幅ながら続伸となるなど、ようやく底入れ感が高まってきた。個別では押し目狙いの動きも見られてきているため、需給整理一巡からの見直しの動きも徐々に高まってくる可能性はありそうだ。昨年12月のIPO銘柄は出だしが振るわなかったこともあり、見直し余地は大きそうである。