14日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める動きになりそうだ。13日の米国市場ではNYダウが176ドル安だった。連邦準備制度理事会(FRB)の数人の高官が年内数回の利上げを支持する発言をしたため早期金融引き締めへの警戒感は強く、ハイテク株への売りに繋がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比275円安の28275円。円相場は1ドル114円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。米長期金利は落ち着いた動きを見せたものの、株買いには繋がらなかったことから、週末要因もあって手掛けづらくさせそうだ。また、予想を上回る決算を発表した台湾セミコン(TSMC)は米国で5%超の上昇とはなったものの、エヌビディアやAMDといった他の半導体株への反応は見られず、東京市場においても、東エレク<8035>などへの波及効果は期待しづらいところだろう。

 一方で、良好な第1四半期決算を発表したファーストリテ<9983>はADR市場で強い値動きを見せていたこともあり、日経平均の下支えとなる可能性はある。ただし、昨夕の私設取引で大きく上昇していたこともあり、先回り的な動きから反応が限られるようだとセンチメントを冷ます格好にも繋がるため、注意する必要はありそうだ。

 まずは売り一巡後の東エレクなどの底堅さを見極めたいところ。ハイテク株の弱い動きが続くようだとグロース売りへの流れが一段と強まる可能性はあるだろう。そうなると、不安定な値動きを続けている時価総額上位の中小型株などへの戻り売り圧力なども強まる状況になりやすい。そのため、個別に材料のある銘柄のほか、新型コロナウイルスの新規感染者数が急増するなか、コロナ関連への見直しの動き。また、低位材料株などには短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。