指数に振らされにくい材料株などでの短期的な値幅取り狙いの動き
米国市場は弱い値動きとはなったものの、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、前日の大幅な下落に対する自律反発は意識されやすいところだろう。昨日の日経平均は一時900円を超える下落から昨年12月の直近安値を下回り、10月以来の水準まで下落した。下値のめどは見極めづらくなったものの、いったんは10月安値とのボトム形成を見せられるかが注目されそうだ。
とはいえ、米国ではS&P500が上昇トレンドラインの下値支持線として機能していた100日線を割り込んだことから、コロナバブルは終焉したとの見方もされてきた。先行き不透明感から押し目狙いの買いは入りづらく、ヘッジ対応に伴う先物市場でのショートの動きに振らされやすくなるだろう。そのため、指数に振らされにくい材料株などでの短期的な値幅取り狙いの動きのほか、昨日急落したソニーGなどの短期的なリバウンドを狙った商いにとどまりそうである。
また、中小型株については主要な時価総額上位銘柄の弱い値動きが続いているものの、業績面のほか直近IPO銘柄など需給整理が一巡した銘柄などは下げ渋りを見せていることもあり、こちらも目先的なリバウンドを狙った動きは意識されそうだ。金融引き締めのなかで長期的なロング資金の巻き戻しの動きであり、当面は相場の落ち着きどころを探る相場展開は想定しておきたいところだろう。