30日の日本株市場は、ギャップスタートから27000円での底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスになりそうである。27日の米国市場はNYダウが575ドル高と6営業日続伸だった。4月の個人消費支出(PCE)物価指数で物価上昇率の減速が示され、インフレ加速への懸念が後退した。米連邦準備制度理事会(FRB)が物価の目安とするコア指数は前年比で4.9%の上昇と2カ月連続で伸びが鈍化した。ソフトウエア銘柄の好決算や長期金利の低下がハイテク株のサポート材料となった。上値が重い時間帯もあったが、取引終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比330円高の27140円。円相場は1ドル127円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートになりそうだ。4月以降、上値を抑えられていた27000円を再び捉えてくる格好となる。26900円〜27000円は累積出来高の積み上がっている水準であるが、これをクリアしてくることによってセンチメントは改善傾向に向かわせよう。30日の米国市場はメモリアルデーの祝日で休場となることから海外勢のフローは限られるものの、それ故に薄商いのなかでインデックスに絡んだ商いのインパクトは大きく、抵抗線突破からのショートカバーの動きが意識されやすいだろう。

 また、27000円水準では強弱感が対立しやすい水準ではあるものの、週末の米国市場ではNYダウが6営業日続伸で25日線を上放れてきたほか、ナスダックは25日線を突破し節目の12000ポイントを回復してきた。祝日明けには月末の年金のリバランスに伴う買い需要が見込まれていることもあり、リバウンドの動きが一段と強まる可能性はある。週末の雇用統計の発表を控え楽観視はできないものの、ショートは仕掛けづらくなった一方で、押し目狙いの水準は切り上がってきそうだ。

 物色としてはインデックスに絡んだ商いが中心となることから、指数インパクトの大きい値がさ株などに値幅取り狙いの資金が向かいやすい。また、ナスダックの抵抗線突破によって中小型株への物色も次第に意識されてくるだろう。マザーズ指数は調整トレンドが継続しているものの、足元では650ポイントを中心に横ばい推移を続けており、底堅さは見られてきた。切り下がる25日線とのカイ離は縮小傾向にあることから、25日線突破からのリバウンドへの期待にも繋がろう。そのため、中小型株や直近IPO銘柄などへは短期的な値幅取り狙いの動きが次第に強まってくることが見込まれる。