9日の日本株市場は、売り優勢の展開ながら底堅さは意識されそうだ。8日の米国市場はNYダウが269ドル安だった。経済協力開発機構(OECD)が世界経済の見通しを大幅に引き下げたことを背景に、成長鈍化を警戒した売りに押された。また、10年債利回りが再び3%台に達し金利の上昇も重しとなったほか、天然ガス、原油価格の上昇でインフレ高進への警戒も強まり、センチメントを冷ます格好だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の28150円。円相場は1ドル134円20銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開になりそうだ。ただし、日経平均は28000円水準が心理的な支持線として意識されやすく、同水準では押し目待ちの買いも入りやすいだろう。また、週末のメジャーSQを控え、先物市場では限月交代に伴うロールオーバー中心の商いとなっている。そのため、売りを積極的に仕掛けてくる動きは考えづらく、短期的に売られる局面においては、その後のリバウンドを想定した押し目買いを狙いたいところだ。

 また、米国市場は下落したものの、NYダウは前日の上昇部分を下げた形であり、33000ドルを挟んだレンジでの推移は継続。25日線が支持線として機能していることもあり、直近の大幅なリバウンドに対する日柄調整の動きの範囲内である。VIX指数は24を下回ってきており、米株安のなかにおいても比較的冷静にリスク選好の動きは継続していると見られる。

 その他、為替市場では1ドル134円20銭台と円安基調が続くなか、日米金利差を狙った海外勢による資金流入への思惑も高まるなか、相対的に日本株の強さは意識されることが見込まれる。物色としてはインデックスに絡んだ商いが中心となり、ハイテク株などは米国の影響から手掛けづらいところ。資源価格の上昇を背景としたエネルギー株などへは短期的な値幅取り狙いの資金が向かいそうだ。そのほか、骨太の方針が示され、今後は参院選に向けた政策期待が高まりやすく、関連銘柄を探る動きもあるだろう。