28日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買い優勢の相場展開が見込まれる。27日の米国市場でNYダウは436ドル高だった。主要ハイテク企業の決算で、見通しが警戒されたほど悪化せず、投資家心理が改善した。また、上院が520億ドル(約7兆1400億円)規模の半導体産業支援法案を可決し、半導体不足問題の解決が今後の増益に繋がるとの期待にハイテク株にさらなる買いが広がり一段と相場を押し上げた。

 その後、連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り高インフレ対処で2会合連続で政策金利0.75%の追加利上げを決定。パウエルFRB議長は消費や雇用の減速を認識、今後の利上げのペースを巡り慎重な姿勢を示したため引けにかけて一段高となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比260円高の28020円。円相場は1ドル136円50銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。ハイテク主導の上昇でナスダックの上昇率は4%を超えており、これを受けて指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均を押し上げる格好になりそうだ。節目の28000円を捉えてくることから、いったんは達成感も意識されやすいだろうが、27800円辺りに位置する52週線を明確に上放れてくることから、ショートカバーの動きが強まりやすいほか、押し目狙いの買い方についても下値を切り上げてくる可能性がある。

 もっとも、FOMC通過により、市場の関心は決算発表に集中することになる。米国ではアルファベット、マイクロソフトの決算評価が見られたが、27日取引終了後の時間外取引ではメタ・プラットフォームズが予想を下回る決算を受けて弱い動きを見せている。グローベックスの米株先物は小安く推移していることもあり、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすい需給状況になりそうである。

 とはいえ、日経平均は28000円を回復してくることにより、6月の急落前につけた戻り高値28389.75円が意識されてくるため、押し目待ちの買い意欲は強そうだ。VIX指数は23.24に低下していることもリスクオンに向かわせやすいだろう。物色としては決算を手掛かりとした個別対応になるだろうが、マザーズ指数は75日線を上回ってのもち合いを継続するなか、25日線の切り上がりによりゴールデンクロスが接近している。ナスダックの強い動きもあるなか、出遅れていた中小型株を見直す動きも意識されてくるだろう。