2日の日本株市場は、買い先行で始まった後は神経質な相場展開になりそうだ。1日の米国市場はNYダウが145ドル高だった一方で、ナスダックは5営業日続落。新規失業保険申請件数が予想外に前回から減少したほか、8月ISM製造業景況指数も予想を上回ったため米連邦準備制度理事会(FRB)の力強い利上げが続くとの警戒感から売り先行で始まった。中国が四川省成都市の都市封鎖を実施したため世界経済の減速懸念も重荷となった。その後は雇用統計の発表を控えた買戻しが強まり、引けにかけてダウは上昇に転じた。長期金利の上昇でハイテク株は引き続き売られ、ナスダックの重荷に。シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円高の27785円。円相場は1ドル140円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、前日の大幅下落に対する自律反発の動きが先行しそうだ。ただし、日経平均は52週線を下回り、13週線水準まで下げてきたため、いったんは下げ止まりが意識されやすい水準でもあるものの、押し目買いの動きが強まる需給状況ではないことから、リバランス中心になりそうだ。そのため、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりやすいだろう。

 また、米半導体大手エヌビディアが人工知能(AI)向けの主力半導体について、中国への輸出を停止するよう米当局から通知があったことを明らかにしたため、7%を超える下落となった。米中両国の対立が再び鮮明になるのではないかとの懸念から他の半導体株も軒並み売られているなか、指数インパクトの大きい東エレク<8035>などへの重荷になりそうだ。日経平均は売られ過ぎ感が意識されてきているものの、75日線が位置する27370円辺りが射程に入っているため、様子見ムードは強く、短期的な値幅取り狙いの動きが中心。

 そのため、物色については個別に材料の出ている銘柄のほか、円安メリットのある銘柄などに短期的な資金が向かう格好だろう。米雇用統計を控えた週末となることから、持ち越しのポジションは取りづらく、引けにかけてはリバランスの動きが強まりそうである。