8日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まる相場展開になりそうだ。7日の米国市場はNYダウが435ドル高だった。NY原油先物が1月以来の安値を更新したほか、長期金利の低下を受け、物価を巡る警戒感の緩和に伴い買戻しの動きが強まった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード副議長が過剰な利上げリスクに言及したほか、地区連銀経済報告(ベージュブック)は7月以降の経済活動が横ばいと下方修正され、物価上昇ペースも鈍化が報告されたため、金利がさらに低下し相場を押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比250円高の27710円。円相場は1ドル143円90銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の動きから始まりそうである。ただし、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%の利上げ確率が上昇していることから、金融引き締めへの警戒は変わらず。また、欧州中央銀行(ECB)理事会では0.75%の利上げ案も浮上しているなか、模様眺めムードも次第に強まってくるだろう。

 もっとも、日経平均は昨日の調整で75日線を下回り、200日線水準まで下げてきた。ボリンジャーバンドの-2σまでの調整を見せてきたため、いったんは売られ過ぎが意識される水準まで下げたことになり、買い戻しの動きが入りやすいところである。米国市場についてもNYダウ、S&P500、ナスダックともにボリンジャーバンドの-2σまでの調整を見せていたことから、売られ過ぎによる買い戻しと見られる。そのため、下値の堅さは意識されやすく、押し目待ちの買いも入りやすいところだろう。

 ただし、先物市場では週末の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)に絡んだ限月交代に伴うロールオーバーの商いが中心であり、積極的にリスクを取りに行く動きは限られる。VIX指数は25.00を下回ったことからショートは仕掛けにくくなったものの、短期的なリバウンド狙いも限られるため、戻りの鈍さが意識される局面においては、資金の逃げ足の速さに注意しておきたいところだ。

 物色については、米国市場の上昇の流れを受けて指数インパクトの大きい値がさハイテク株などが日経平均をけん引する格好になりそうだ。そのため、買い一巡後の東エレク<8035>などの動きを横目で睨みながらの展開。また、アップルの新製品発表会を受けて、アップル関連の一角などへも短期資金が向かいそうだ。そのほか、来週には東京ゲームショウが開催されることから、ゲーム関連の一角などへの押し目買いの動きが意識されよう。