9日の日本株市場は、やや買い優勢のなか、底堅い相場展開が見込まれよう。8日の米国市場はNYダウが193ドル高だった。週次の失業保険申請件数が予想外に減少し強い労働市場が証明されたほか、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がインフレを目標値まで引き下げるまで力強く行動すると公約したため金利高を警戒した売りが先行した。欧州中央銀行(ECB)が過去最大規模の利上げを実施したほか、追加利上げの可能性を示唆したことも重荷となった。ただし、短期的に売られ過ぎといった見方から買い戻しの動きが強まり、引けにかけて上げ幅を広げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の27865円。円相場は1ドル143円90銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。米国市場ではNYダウが朝方に250ドル超の下落を見せた後に200ドル近くの上昇に転じていることもあり、短期的な買い戻しの動きとはいえ、センチメントを明るくさせそうだ。この流れもあって、SQに絡んだ商いは買い越しが見込まれる。日経平均は昨日の大幅上昇で28000円を回復し、利益確定の売りも入りやすいと考えられるものの、28000円固めから25日線が位置する28260円辺りを意識させてきそうだ。

 また、米国では来週に8月の消費者物価指数(CPI)、翌週には米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることから積極的なポジションは取りづらいものの、日経平均はボリンジャーバンドの-2σまでの調整を経て売られ過ぎによる修正の動きが意識されるため、押し目狙いの買いは入りやすくなりそうだ。物色としてはインデックスに絡んだ商いが中心になりやすく、年初来安値水準まで調整を見せてきた東エレク<8035>などハイテク株の見直しが意識されやすいだろう。

 また、こう着感を強めたとしても日経平均が28000円処での底堅さが意識されるなか、中小型株などへ個人主体の資金が向かいやすいと考えられる。もっとも、物色対象にはまだ拡がりが見られていないため、昨日のインバウンド関連など、テーマ性のある銘柄などに資金が集中する可能性はありそうだ。