12日の日本株市場は、買い優勢のなか、底堅い相場展開が見込まれよう。9日の米国市場はNYダウが377ドル高だった。週末でショートカバーが強まったほか、来週発表の消費者物価指数(CPI)の改善を期待した長期金利の低下でハイテクが買われ、相場全体をけん引する格好となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の28195円。円相場は1ドル142円50銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まることになりそうだ。12月物の先物は配当分がディスカウントされているため、これを考慮すると28400円辺りが意識されてくることになろう。先週末は9月限のメジャーSQとなり、寄り付き直後にSQ値はクリアしたものの、その後はSQ値を下回っての推移だった。本日はSQ値を明確に上放れてくることから、センチメントの改善に繋がる可能性がありそうだ。

 また、米国市場では連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が9月連邦公開市場委員会(FOMC)で再度の大幅利上げを支持すると表明したものの反応は限られており、市場はFOMCでの0.75%の利上げを織り込んだようだ。8月半ば以降の下落局面によってショートが積み上がっているとの見方もされているなか、ショートカバーの動きが強まる可能性もあるため、東京市場への支援材料になるだろう。

 そのほか、為替市場では黒田日銀総裁が、加速する円安について「急激な為替の変動は好ましくない」と述べ、先週末に円が買い戻された。発言の効果は長続きしないとの見方もあるようだが、急激な円安の動きが落ち着きを見せてきたこともセンチメントの改善に繋がるだろう。

 今週は米国市場でCPIのほか、小売売上高やミシガン大学消費者態度指数などの発表を控えているため、これらの結果を受けた米国市場の動向を見極めたいとする模様眺めムードは強まりやすいところ。基本的には来週のFOMC通過までは積極的にポジションを傾けづらいなか、低迷していたハイテク株などの買い直す動きが強まるかが注目されそうだ。NT倍率は足元でリバウンドを見せてきていることもあり、日経平均型優位の展開を想定。

 そのほか、センチメントが改善するなか、個人主体の中小型株物色のほか、インバウンドや15日からの東京ゲームショウを手がかりとしたテーマ株物色が活発化しそうだ。