20日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだが、底堅さは意識されよう。19日の米国市場はNYダウが197ドル高だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた長期金利の上昇を受けて売りが先行した。ただし、バイデン米大統領がパンデミック終了を宣言したほか、中国の成都市で新型コロナ抑制の都市封鎖が解除される方針がプラス材料となり、上昇に転じた。引けにかけては、FOMCでの大幅利上げは織り込み済みとの見方が強まったほか、売り方の買戻しの動きも強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円高の27490円。円相場は1ドル143円20銭台で推移。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになろう。FOMC通過までは積極的な売買は手控えられるものの、16日のプライム市場の売買高は14億株に膨らんでいたこともあり、ポジション調整に伴う動きは一巡した可能性はある。日経平均は75日線水準まで下げてきたこともあり、いったんは同線を支持線としたリバウンドの動きに向わせそうである。また、FOMCは警戒視されるものの、1.00%の利上げ観測が浮上している一方で、3会合連続で0.75%の利上げがコンセンサスのなか、ショートカバーの動きも入りやすいだろう。

 買い一巡後はこう着感が強まるだろうが、FOMC通過後を睨んだ押し目待ち狙いの動きも底堅さに繋がる可能性はありそうだ。先週末のNT倍率は14.25倍に低下し支持線として意識されていた75日線を下回ってきたものの、これによりボリンジャーバンドの-2σまで下げてきたため、売られ過ぎを意識したリバランスの動きも見られそうであり、やや日経平均型優位の展開を想定。そのため、足元で売られているハイテク株の動向が注目されそうである。

 なお、台湾で大規模な地震が発生したものの、TSMCは今のところ大きな影響は出ていないとの報道もあることから、半導体株の弱含みの局面においては、売り一巡後のショートカバー狙った動きもありそうだ。また、先週末には強い動きが続いていたダブル・スコープ<6619>がストップ安で25日線水準まで急落した。もう一段の下落余地はありそうだが、個人投資家のセンチメントを反映する銘柄でもあるため、売り一巡後に底堅い動きを見せてくるようだと、中小型株へのリバウンド狙いの動きに向わせそうだ。