16日の日本株市場は、やや売り優勢ながらも底堅さが意識されそうだ。15日の米国市場ではNYダウが56ドル高だった。良好な小売決算を好感した買いやインフレ指標の改善を受けた連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ減速を期待した買いが先行。その後、ロシア軍のミサイルが北大西洋条約機構(NATO)メンバーであるポーランドに着弾し犠牲者がでたと報じたため地政学的リスク上昇を警戒した売りに、ダウは一時下落に転じる場面も見られた。ただし、小売や半導体企業の決算が評価の流れからプラス圏を回復した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の27985円。円相場は1ドル138円90銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開から始まりそうだ。米国ではウォルマートの決算が予想を下回ったほか、アゼンタなど半導体企業の決算も評価されている。SOX指数は3%を超える上昇となったことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になるだろう。一方で、地政学リスクを警戒しつつ積極的にはポジションを取りづらくさせそうである。ロシアのミサイルがNATO加盟国のポーランドに着弾したとの報道が事実であれば、より緊張は高まりやすく、利益確定の動きが強まる可能性はあるため、詳細な報道が明らかになるまでは手掛けづらくなりそうだ。

 とはいえ、FRBが利上げペースを緩めるとの見方がさらに高まった状況のなか、相対的に出遅れていたハイテク株などにはリバランスに伴うショートカバーの動きは入りやすい需給状況であることから、下値の堅さは意識されそうだ。そのため、日経平均は28000円処での底堅い値動きのなか、ハイテク株などのリバウンド狙いの動きに向かわせよう。そのほか、指数がこう着のなか、足元で強い値動きを見せてきている中小型株への物色も活発となろう。ただし、利食いの動きが強まってきた銘柄も目立ち始めているため、より強い基調を見せている銘柄などに絞られてきそうだ。