21日の日本株市場は、引き続き28000円辺りでのこう着感の強い相場展開になりそうだ。18日の米国市場ではNYダウが199ドル高だった。衣料品小売のギャップの決算が予想を上回ったことが好材料視され買い先行で始まった。その後、ボストン連銀のコリンズ総裁のタカ派発言を受けて米長期金利が一段と上昇すると、金利高を警戒した売りに押され下落に転じる場面も見られたが、ディフェンシブ株への買いが継続したほか、来週に感謝祭の連休を控えた買戻しも強まったことでプラスに転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の27965円。円相場は1ドル140円30銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。ただし、ボストン連銀のコリンズ総裁の発言を受けて、足元で利上げペースの減速を先取して低下傾向を見せていた米長期金利の修正リバウンドが意識されやすく、上値の重荷となりそうである。また、アプライドマテリアルズは一時5%を超える上昇を見せたものの、結局は小幅な上昇にとどまっており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株のリバウンドは限られそうである。年末商戦への期待からファーストリテ<9983>が下支えとして意識されそうだが、全体としてはこう着感の強い相場展開が見込まれよう。

 また、今週は日米ともに祝日を挟むことから、週を通じて商いは膨らみづらい。23日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表や米国の感謝祭明け後から本格化する年末商戦の行方などに関心が集まりやすくなるため、これらを見極めたいとする模様眺めムードは強まりやすい。積極的にポジションを傾ける動きは限られることから、リバランス中心の取引に向かいそうだ。

 そのため、足元で活発な取引が継続していた中小型株については、全体として利益確定の動きへ向かいやすく、一部の強い銘柄などに短期的な値幅取り狙いの資金が集中することが見込まれる。もっとも、利食いに押される銘柄においても、良好な決算を発表した銘柄への押し目買い意欲は強いとみられる。マザーズ指数は足元で過熱感が意識されていることもあり、いったんは調整を入れておきたい水準であるため、冷静に押し目を狙いたいところであろう。