インデックス買い先行も、買い一巡後は中国市場の動向を見極めたいところ
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることから、11月半ばにつけた直近戻り高値水準を捉えてくることになりそうだ。FOMC議事要旨の公表を前にヘッジに絡んだショートの動きも見られていたこともあり、ヘッジを緩める形でのショートカバーに伴うインデックス買いが先行する格好となろう。ただし、ボリンジャーバンドの+2σは28347円辺りに位置していることから、同水準に接近する局面においては、過熱感が警戒されてくる可能性はありそうだ。そのため、買い一巡後は利益確定の動きも意識されてきそうである。
また、中国では新型コロナウイルス感染拡大によってロックダウンの動きが広がっており、上海指数やハンセン指数の動きを見極めたいところである。さらに、米国市場は休場となることから海外勢のフローが限られるほか、感謝祭明け後に本格化するクリスマス商戦の動向も確認したいところであり、積極的にはボジションを傾けづらく、短期的な売買が中心になりやすい面はありそうだ。
そのため、インデックス主導で上昇した後は、次第に個人主体による中小型株での値幅取り狙いの動きに向わせそうだ。米国市場ではナスダックが25日線を支持線としたリバウンドから、上値抵抗線として意識されている75日線に接近してきている。同線突破が期待されるなか、ハイテクセクターへのリバウンド狙いの動きも入りやすいだろう。