30日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が継続しそうだ。29日の米国市場はNYダウが3ドル高だった一方で、ナスダックは65ポイント安とまちまちの展開。中国政府が高齢者対象にワクチン接種を強化する計画を発表したため経済再開への期待から、買い戻す動きが見られた。ただし、30日に米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言を控えていることから買い戻しの動きも限られた。米長期金利の上昇からハイテク株は売られ、ナスダックは支持線として意識されている25日線での攻防。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の27990円。円相場は1ドル138円70銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の相場展開となり、日経平均は28000円を挟んでのこう着になりそうだ。日経225先物は足元で調整を継続しており、支持線として意識されている25日線に接近してきている。パウエルFRB議長の発言を受けた米国市場の動向を見極めたいとする様子見姿勢から積極的にポジションを傾けてくる動きはなさそうだが、短期的には25日線辺りを狙ったショートの動きは入りやすく、先物に振らされやすくなろう。また、パウエルFRB議長の発言が通過した後も、個人消費支出や雇用統計といった重要な指標の発表を控えていることもあり、ショートを仕掛けやすくしそうだ。

 もっとも、足元での調整で押し目狙いの動きも限られているため、イベント通過後の押し目を狙ったスタンスであろう。FRB高官らのタカ派発言によりセンチメントを冷ます面はあるものの、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げペースを緩めるとの見方は根強いため、日経平均の25日線に接近する局面においては、その後のリバウンド狙いの押し目買いが強まろう。

 本日はこう着感の強い相場展開のなか、下値の堅さも意識されやすく、個人主体の中小型株などへの物色は引き続き活発となろう。12月のIPOラッシュを控えるなか、IPO銘柄のほか、直近IPOなどへの短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいとみられる。その他は、テーマ性のある銘柄へ物色といったところだろう。