12月1日の日本株市場は、ギャップスタートから始まり、日経平均は直近高値水準を意識させそうだ。11月30日の米国市場はNYダウが737ドル高だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議場の講演前には、積極的な利上げを継続するとの警戒感から、一時250ドルを超える下落の場面もあった。ただし、その後行われた講演でパウエル議長は、利上げ減速の時期に来たとし早くて12月の次回会合で利上げ減速の可能性を示唆した。これを受けて米長期金利は低下するなか、買戻しの動きが強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比330円高の28370円。円相場は1ドル137円70銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートとなろう。日経平均は28500円回復後の調整を継続していたが、昨日までの下落で上昇トレンドの下限となる25日線まで下げていた。テクニカル的にもリバウンドが意識されやすい水準からの上昇によって、センチメントは大きく改善することになりそうだ。買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はあるものの、直近で割り込んだ5日線を回復してくる可能性が高く、28500円を目先のターゲットとしたトレンドに向かわせやすいだろう。

 また、米国では相対的に弱い値動きが続いていたナスダックが、25日線を支持線としたリバウンドによって抵抗線だった75日線を突破してきた。これにより不安定な値動きを継続していた指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへの支援材料になりやすく、日経平均型の強い動きが期待される。本日はインデックス主導の相場展開に向かいやすく、中小型株などは反対に利益確定の動きが出てくるとみられるが、センチメントが改善するなか、押し目買い意欲は強そうだ。

 そのほか、足元ではTOPIX型優位の展開からNT倍率は11月28日に一時14.00倍を下回っていた。日経平均型優位の相場展開が見込まれるなか、リバランスに伴うNTロングの動きも強まる可能性があるため、より指数インパクトの大きい値がさ株に資金が向かいやすくなりそうだ。また、米国では1日に個人消費支出、2日に雇用統計の発表を控えている。重要な経済指標の発表を控えるなか、利益確定の動きも入りやすいだろう。とはいえ、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げペースの減速が確実となるなか、押し目待ちの買い意欲は強そうだ。