2日の日本株市場は、売り先行で始まることになりそうだが、売り一巡後の底堅さは意識されそうだ。1日の米国市場ではNYダウが194ドル安だった。11月のISM製造業景況指数がパンデミック以降で最低水準に落ち込んだため景気後退入りを懸念した売りが先行した。ただし、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ減速の思惑から長期金利がさらに低下したため、ハイテクの一角が買い戻されており、相場の下値を支えた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比240円安の28010円。円相場は1ドル135円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。円相場は円高傾向を見せていることから輸出関連などは利益確定の動きが優勢になりやすいところである。一方で、米国市場の下げについては前日の大幅な上昇に対する反動といった範囲であり、東京市場においても売り一巡後は底堅さが意識されやすいだろう。日経平均は切り上がる25日線を支持線としたトレンドを形成しているなか、調整局面における押し目待ちの買い意欲は強そうだ。

 また、米雇用統計の発表を控えていることから積極的な売買は手控えられるものの、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げペースの減速が見込まれるなか、ショートも仕掛けづらいところであろう。そのため28000円辺りでの底堅さは意識されやすく、リバランスに伴うショートカバーの動きは継続するとみておきたい。そのほか、VIX指数は20を下回ってきており、リスク選好の動きは継続している。

 物色の流れとしては米長期金利の低下を背景にハイテク株のリバウンド狙いのほか、こう着感が強まる局面においては、個人主体の中小型株に資金がシフトしやすい。特にIPO銘柄の好調が目立っていることもあって、個人の需給状況は良好と見られる。資金回転が効きやすく、直近IPO銘柄などへも資金が広がる可能性はありそうだ。