売り優勢も先週末の大幅な下げに対するリバランスの動きが意識されやすい
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米雇用統計の結果を受けて、政策金利が高い水準にとどまり続けるとの懸念につながったことから、日経225先物はナイトセッションで一時27480円まで売られる場面が見られたものの、終盤にかけて買い戻されており、27700円で終えていた。先週末の日経平均は一時500円を超える下げで75日線水準まで調整しており、本日は同線での攻防が意識されるほか、節目の27500円辺りを仕掛けてくる動きもありそうだ。
為替市場では1ドル134円30銭台で推移しており、急ピッチの円高をきっかけとした先物主導での売り仕掛け的な動きも想定される。ファーストリテ<9983>が2日に発表した11月のユニクロの既存店売上高は、5カ月ぶりに前年実績を下回ったことなども、指数の重荷となる可能性があるだろう。ただし、 今週は週末に12月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)のほか、来週にはFOMCを控えていることもあり、積極的に仕掛けてくる動きは限られそうであり、先週末の大幅な下げに対するリバランスの動きも意識されやすい。
そのため、売り一巡後に仕掛け的な売りが強まる局面においては、その後のリバウンド狙いに向かわせよう。VIX指数は一時18.95まで低下する場面も見られるなどリスク選好の流れは継続。円高をきっかけとした短期的なショートの動きを警戒しつつも押し目狙いのスタンスに。また、日経平均がこう着を強めてくるようだと、直近IPO銘柄や材料性のある中小型株などに個人主体の資金が向かいやすいだろう。