主要企業の決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行から始まることになりそうだ。ただし、日銀の金融政策決定会合の結果を受けた先物主導の上昇、そして前日の反動安の流れから、需給調整は一巡したとみられる。落ち着きを見せてくると考えられるが、市場の関心は本格化する決算に向かうこともあり、来週の主要企業の決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいだろう。
また、欧米の金融政策の行方も注目されやすく、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて、再び神経質にさせそうである。そのため、日経平均は5日線と25日線との狭いレンジでの推移になりそうである。米国市場の下落影響から日経平均の25日線突破は期待しづらいなか、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。もっとも、5日線の攻防が続くようだと、日銀プレーでの急伸部分を帳消しにしてくる可能性も警戒されてくることから、改めてショートの動きを強めてくる展開には警戒しておきたいところだ。
物色の流れとしては主要企業の決算を控えているため、個人主体の中小型株に向かいやすいだろう。流動性が高く、強いトレンドを継続している銘柄には、短期筋の値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。もっとも、資金の逃げ足が速い点には注意が必要である。